
棚田 祥太(たなだ・しょうた)
■研究分野:企業倫理(企業の社会的責任)
■研究テーマ:不祥事を起こす企業体質-CSR活動に着目して- (仮)
2000年以降、日本国内では大手企業による不祥事の頻発が追い風となり、CSRに対する議論が高まりました。今日では多くの企業が「企業の社会的責任」としてコンプライアンスや環境保護などに取り組み、CSR報告書やホームページを通してステークホルダーへアピールしています。
しかし、CSR活動には定義やフォーマットはなく、あくまでもその解釈と取り組みは各企業によるのが現状であります。すなわち、「CSR活動に取り組んでいる」と言っても、社会的問題と本業との関連性を見出し、事業を通じて社会的責任を果たしていく「真のCSR」と、単に「社会のため」といった形式主義であり消極的な「タテマエのCSR」の存在です。ここに、企業不祥事や様々な問題を起こす企業体質がみられます。
本研究では、その「真のCSR」と「タテマエのCSR」における差異を明らかにし、それら企業の傾向を探ります。